
谷口たかひさです。
画像はドイツに向けて出国前に、成田空港でおすしを食べているところです。
選んでます。。。
ドイツに移住する以上、当分このクオリティのおすしを食べられないと理解しているので、食べる順番選びも慎重になりますね(結局いつも通り玉子から食べました)。
今回、ドイツに移住/起業することにしましたが、これまでも海外に行く事が多かった僕は、海外へ行く前と帰ってきた時は、必ずおすしを食べるようにしていました(ジンクスとかではないです。単純に、むっちゃ好きです)。
さて、なぜおすしの事を書いたかと言うと、、、
先日Facebookでヨーロッパのレジ袋事情を書きましたが、
「なんでプラスチックってアカンの?」
という質問を頂きました。
確かに。。そこが書けてなかったです。本当に感謝しますm(_ _)m
日本もやっと、環境省がレジ袋の有料化に向けて動き出し、なにかと話題にもなっているプラスチック。
ただ、なぜ使い捨てプラスチックを無くさないといけないか?について、説明できない人もいるのではないのでしょうか。今回はそこについて、書きたいと思います。
理由はいくつかありますが、今回は「僕たちが口に入れているもの」の話をします。
「マイクロプラスチック」という言葉を聞いたことがありますか?
ムズかしそうな響きですが、国連の海洋汚染の専門家会議の定義では、「大きさが5mm以下のプラスチック」の事をマイクロプラスチックのことを言うみたいです。
PM2.5(2.5mmの千分の一)みたいに目に見えないものかと思っていましたが、5mmというと1cmの半分なので、目にも見えるものもありますね。
東京湾で釣ったカタクチイワシの8割から、このマイクロプラスチックが出てきたそうです。
(2015年の調査によるものです)
また、人間は1週間に、クレジットカード1枚分に相当する、5グラムのプラスチックを摂取している可能性があるそうです。
(ロイター(世界三大通信社の一つ) による2019年6月の発表です)
これは、魚やエビやカニからの摂取の他、最大の摂取源は飲料水(水道水/ボトル入り飲料水)だそうです。
その報道によると、「 2000年以降に生産されたプラスチックの総量 は、2000年以前に生産されたプラスチックの総量に相当しており、その3分の1が自然界に流出している」そうです。

人体に与える影響はというと、、、
まだまだ調査段階ではありますが、多くの研究者はプラスチックの製造時に添加された化学物質(添加剤)を指摘しています。
プラスチックそのものは安定した材質であることが多いのですが、この添加剤の中には環境ホルモン(内分泌かく乱物質)として作用する物質が含まれていることがあります。
この添加剤の中には、発がん性や生殖機能障がい、胎児、乳幼児発育異常のリスクを高めるものもあると言われています。
「そんなこわい事言われたって、飲料水にまで入ってたら、どうにもできひんやん。。。」
はい、僕もそう思います。
だから「減らす、無くす事」が大事なわけですね。流出そのものを食い止める必要があるわけです。
3Rという言葉があります。リデュース(減らす)、リユース(再利用する)、リサイクル(一度資源に戻して再利用する)、の頭文字を取ったものです。
よく「プラスチックはリサイクルできるから環境に悪くない」という人がいますが、実際にリサイクルされているのは、これまで83億トン出したプラスチックゴミのたった9%だそうです。
「ポイ捨てするやつが悪い」という人もいますが、確かにポイ捨てはダメだと僕も思いますが、一度流出したプラスチックを、誰がどこでどうするかをコントロールするのは、かなり難しいと思います。
繰り返しになりますが、やはり「減らす、無くす事」が一番大事なわけです。
EUでは、2015年4月より加盟国に削減を義務付けています。
イタリアやフランスはその先をいって使用を禁止しています。私が住んでいるドイツでは有料化をスーパーから衣料品店、電器店にも拡大。自主規制も進んでおり、紙袋や生分解性プラスチックのみにしているお店も多く見られ、全廃止しているお店もあります。
また、2018年末の連邦消費者センター連盟の調査によると、ドイツ人の96%が包装ごみを減らすべきで、71%が自分の容器/エコバッグを持ち歩いているそうです。商店によっては、自主的に袋の提供を全廃止しているお店もあります。
(そういう店にエコバッグを持っていき忘れると、写真の僕みたいになります。ピクルスの瓶を落としまくりました。みんなめっちゃ笑ってくれます。写真は笑ってくれた人に撮ってもらいました。もっと笑ってくれました)

日本も規制が進む事を望むばかりですが、マイボトルやエコバッグを持ち歩くなど、個人でできる事もたくさんありますし、商店をされている側の方は、自身のお店ではプラスチック利用しない、という事も不可能では無いです(ドイツのプラスチックフリー店の取材記事はまた書きます)。
自分が受け取ったり、使い捨てたプラスチックゴミは、巡り巡って自分の大切な人を傷つける、と想像できれば、マイボトルやエコバッグを持ち歩こう、という気にも自然となるのではないでしょうか(^^♪