
谷口たかひさです。
イギリスの大学に通っていた時、少し滞在していたドイツですが、
あらためて移住を決めて訪れた時、
レストランの値段が高いことにショックを受けたことを覚えています。
もちろん店にもよりますが、いわゆる大衆向けのお店でも、
1人前の食事を頼んで、1~2杯飲んだら3,000円弱。

高いわ。こんなところで暮らしたら破滅してまう。。なんやったら飲み足りひんし。。。
早くも心が折れかけた瞬間でしたが、スーパーを訪れてみてビックリ。
ビールが500mlで30円(発泡酒とかではないです。麦芽とホップのみで作ったエ〇スビール顔負けのビールです)。
赤ワインがボトル(750ml)で150円(薄められたりもしてないです。なんやったら、ふるぼでーです)。
お酒の話が先行して失礼しました。
他に野菜や果物も圧倒的に安く、卵も12個入りが100円ちょっと(牛肉なんかも1kgが50円で、チーズも日本に比べると激安みたいですが、気候危機対策の為、牛肉や乳製品はできるだけ避けているので、あまり見ないようにしています(◞‸◟))。
オーガニックマークがそこら中にあったり、オーガニック専門のスーパー(※また記事書きますね(^^))があるのもうれしいところ(そもそも許可されている添加物の数が、日本が1500種類なのに比べ、64種類だったりします)。

ひとり暮らしで自炊すれば、一ヵ月にかかる食費の目安は1~2万円だと言います。
物価水準を調べたところ、スーパーの食料品の物価は、日本に比べ60%以下。
ただ、レストランの価格は、120%以上。
すごい差の開き方ですね。
いわゆるサービスの値段が高いんかな?と、
気になったのでこの理由をさらに探ってみたところ。。。
ドイツでは、外食にかかる消費税は19%、食料品にかかる消費税は7%とのこと(これだけでその圧倒的な開きのすべては説明つかないので引き続き調べますが)。
いわゆる「軽減税率」ですね。
生活必需品 にかかる税率は低くするべき (ドイツでいえば、食料品、水道水、書籍など。書籍が生活必需品っているところが個人的に好きです(^^))で、いわゆる贅沢品にかかる税率を高くするべき、という考え方ですね。
個人的にはとても好きな考え方です。税金は贅沢な行動や、持ってる人からできるだけとろうっていう。
実は導入している国はたくさんあり、僕が留学していたイギリスなんかはもっと極端で、消費税は20%とドイツより高いですが、食料品や書籍など、生活必需品にかかる消費税は…
0%
驚きですね。他に電力や介護用品は5%と、段階もあります。
日本でもやっと、2019年10月の増税にともなって、軽減税率が導入されようとしていますね。
ドイツやイギリスなどの国と違い、8%か、10%か、の違いなので、あまり注目はされていないようですが、どういった品目が軽減税率の対象となるのか?はとても大切だと思っています。
軽減税率である8%をさらに下げる、であったり、
8%はすえ置きのまま、10%の方だけ上げていく、
などして、その開きが今後ドンドン大きくなることも考えられますし。
たとえば、今回の軽減税率の対象品目をみると…

ミネラルウォーターは軽減税率の対象(8%)ですが、水道水は対象外(10%)だそうです。
これはドイツと逆ですね。水道水をそのまま飲むことが良いとは思わないですが、プラスチックゴミが増えそうな気がします。
学生食堂は軽減税率の対象外(10%) だそうです。
これも議論がありそうですね。
定期購読されている新聞は軽減税率の対象(8%)ですが、電子版だと対象外(10%)だそうです。
ペーパーレスはどうなったんでしょうか?
どの国の在り方が正しいとか、そういう事を言いたいのではなく、
きちんと国民である私たちひとりひとりが、考えて決める(声をあげる)ことだと思います。
こういう制度、仕組みは導入の時のカタチが、今後の国のあり方、行く先を大きく左右すると思います。