
谷口たかひさです。
ベルリンにある「ゴミゼロ」のスーパーに行ってきました。
皆さんは「ゼロ・ウェイスト(Zero waste)」という言葉をご存知でしょうか。
簡単に言うと、「ゴミをどう処理するか?」ではなく、「そもそもゴミを出さない」という考え方のことですね。
※テストに出ます。
欧米を中心に、今、急激に広がりつつある考え方です。
僕はこの店を訪れるまで、ドイツ初の「プラスチック・フリー」のお店だと勝手に思っていました。
もちろん「プラスチック・フリー」のお店には間違いないのですが…
「ゴミゼロ」
のお店だったんですね。
「プラスチックフリー」にばかり気がいって、「その他のゴミ」に関しては意識が薄かった…と反省しました。
日本人が出すゴミの量は、
1日あたり約1kg
※環境省のホームページより。
で、国としては、不名誉なことに世界1位だそうです。
それも、2位のフランスの2倍近い、というから驚きです。
さらに、焼却炉の数はというと…
1200超え
で、これも世界1位。
それも、2位のアメリカが300台なので、4倍近く多く、ダントツです。
2008年時点では、なんと
世界中の焼却炉の70%近くが日本にあった
というから驚きです。
ゴミを出すと、どんな悪いことがあるかというと…
・埋め立てたり、燃やしたりすると人の健康や環境に悪い影響があるものがあります
・埋め立てたり、焼却する場所を新たにつくることで、海、森などの自然が失われます
・ゴミの処理には、たくさんの人の労力やコストがかかり、これは国民の税金でまかなわれている場合が多いです

などなど…
ゴミを減らすことは、人の健康や環境といった、最も価値のあるものを守る為にも大切ですし、税金も下がり、皆さんの暮らしが少しでも楽になります(^^)
有名なエコブロガー、ローレン・シンガーさんが出したゴミは…
4年間で0.5kg以下
だそうです。
日本人1人あたりが、4年間で出すゴミは1000kg(1t)をゆうに超えますから、これがいかにスゴい数字かおわかり頂けるかと思いますが、
ゴミゼロは可能
ということですね。
いきなりは難しいと思いますですが、少しでも減らしていける方法は最後に書きますので、このお店のことを少し紹介させて頂きます(^^)
2014年にゴミゼロの夢をかかげ、ドイツに1店舗目をオープン。
その後、環境問題に関心の高い人たちの支持を受け、ドイツ各地に約50店舗前後と、急速に展開を広げています。

野菜や果物をはじめ、お米や小麦粉、ミルク、ヨーグルト、コーヒー、各種調味料、

また、シャンプー、リンス、石鹸、洗剤…
(こういったものも量り売りで、自然の原材料のみです)

スポンジや歯ブラシ、タワシなど…
(全てプラスチック不使用です。プラスチック製のスポンジや歯ブラシからは、使うたびにマイクロプラスチックがそのまま流れ出るそうです)

生活に必要なものは一通りそろっていますね。
(上の写真のエコバッグをプレゼント用に買いました。
There is no plan B(代替案は無い)という、英語でよく使われる言い回しとかけて、
There is no planet B(私たちには地球しかない)。好きな言葉です。)
また、ほぼ全てのものが、オーガニックかつ、その地域のもので、地域のもので無いものに関しても、フェアトレードを徹底しているそうです。
値段に関しても、そのあたりのスーパーとあまり変わらない、という印象です。
つまり、生活に必要なものを、基本的にこのお店でしか買わない、というようにすれば…
健康にも環境にもメチャクチャ良いわけです。
肉や魚は売っていないですが、そもそも環境意識の高い人はベジタリアンやヴィーガンの人が多いです。
肉や魚を食べる人も、基本的にはこのお店で買いものをして、買えないものだけを他で買うようにするだけで、出るゴミの量が全然違います。
日本にもこういうお店が増えて欲しい…と切に思い、
このお店が、こういうお店をはじめる為の講座を提供していて、僕も受講することになりましたので、
もしこういうお店を日本でやりたい、という方をご存知でしたらご連絡頂けるとありがたいです(^^)
こういうお店が近くにあればいいですが、まだまだ日本では難しい部分も多いかと思います。
そういう方がゴミを減らす為の方法としては、
エコバッグ、マイボトル、マイマグカップ、マイ箸を持ち歩く、
などは比較的取り組みやすいですし、
包装されているものはできるだけ買わない、
(僕もこのショップ行って気づいたんですが、私たちが出しているゴミってほとんどが包装じゃないですか?)
の他、
プラスチックの容器に入ってがちな、歯磨き粉、洗剤、制汗剤は、実は簡単に自分でつくる事ができます。
ゴミが出ない製品として出回ってなければ、作ればいいっていうことですね。
このお店で作り方の本も売っています。
※作り方はまたアップしますね。
健康にも環境にも家計にも優しい「ゴミゼロ」、できるところから取り組んでみましょう(^^)
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※以前に、プラスチック・フリーショップへ取材の許可を頂いたので、フェイスブックで皆さんからも質問を受け付けさせていただきましたが、
取材許可を頂いたお店は、このお店とはまた別のお店ですので、しばしお待ちください(^^)