『GDP』と『人の幸せ』の奇妙な関係

 

 

谷口たかひさです(^^)

 

去年の秋ごろ、移住する下準備として、ドイツに下見に来ました。

 

土曜日の夜に到着する飛行機で着いて、予約していた宿泊先に直行。

長いフライトで疲れていたので、シャワーだけ浴びてベッドに直行しました。

 

昼前に目が覚め、いい感じにお腹がすいてます。

 

家を出て、ご飯を食べるところを探すこと小一時間…

 

 

 

見事にどこも開いていません。

 

 

それどころか…

 

 

 

人も全然見当たりません。

 

 

宿泊先が、都心から少し離れたところで、寒くて太陽があまり照らない季節だったことも手伝って…

 

 

 

ゴーストタウンにしか見えません。

 

 

昔に見た、起きたら街に誰もいなくなっていた映画を思い出し、タイトルがなかなか思い出せず、思い出そうと頑張っていたところ…

 

 

開いている一軒のバーを見つけました!(^^)!

 

 

喜んで入ってみたものの、ヨーロッパではご飯を飲みながらお酒を飲む文化は無いので、お酒しかありません。

 

とりあえずビールを飲みます。

 

…うまい。安定の美味さ。さすがビール大国ドイツ。

 

なんとか食べるものを出して欲しいとムリに頼んでみたところ…

 

 

冷えた薄い食パン2枚と、ケチャップが。

 

 

…色合いのせいか、ドキンちゃんが食パンマンさんに恋をしていた事を思い出しました。

 

冷えた食パン2枚にケチャップを挟んで食べろという事でしょうか??

 

あっ!でも確かに、チーズなしピザで美味いのありましたよね!?

マリナーラ??かなんか。

 

もしかして、これがドイツ流で、美味いのかも… 

 

いざ実食!

 

…。

 

………。

 

 

食パンマンさんの顔は、もう二度と見たくありません。

 

 

 

ドイツでは、日曜日開いているお店はほとんどないそうです(^^)

また、平日でも、夜7時か8時にはだいたいのお店が閉まります(バーでも10時とか11時が多いですね)。

 

最初は少し戸惑いますが、

そうだとわかっていれば開いていない時間に備えて、開いている時間に買いものすれば良いだけなので、

慣れればそれが当たり前になり、別に不便も感じません。

 

 

ここで突然ですが、この記事のタイトルにもある、「GDP」について簡単におさらいしましょう(^^)

 

GDPとは、『国内総生産』のことで、その国の経済の健全性を表す、と言われています。

 

具体的には、以下を合計したものになります。

 

①家計の消費

消費者が生活のためなどに使うお金のことです。

②企業の投資

企業が設備を整えるためなどに使うお金のことです。

③政府の支出

政府が公共事業などに使うお金のことです。

④貿易の収支

輸出した額から、輸入した額を引いたものです。「貿易赤字」と言われるのは、輸入した額の方が多い時のことですね。

 

基本的にどこの国でも、

①の「家計の消費」の割合が一番多く、5~7割を占めていますね(^^)

 

 

さて、このGDP、日本では政治家の成績などとも言われ、重要視されていますね。

 

 

皆さんも、そんなに気にしていない、という方でも、

 

「インドに抜かれる見込み」

 

と聞くと、「マズい!!」って感じる人が多いんじゃないでしょうか。

 

 

日本はGDP世界3位の優秀な成績を誇ります。

 

GDP世界トップ3は以下の国ですね。

 

1位:アメリカ

2位:中国

3位:日本

 

 

では、国連が発表している、幸福度ランキング世界トップ3はどこかと言うと…

 

1位:フィンランド(GDPでは44位)

2位:デンマーク(GDPでは38位)

3位:ノルウェー(GDPでは29位)

 

ちなみにアメリカ19位中国93位日本58位でした。

 

…GDPは少なくとも、幸福度との関連はあまり無さそうですね。

 

 

さて、冒頭で、ドイツでは平日は夜7時か8時にはお店が閉まり休日にはほとんどのお店が開いていない、と書きましたが、

 

これが日本のように、24時間営業のお店であふれ土日でも色んなお店が開いていることを想像してみてください。

 

 

 

ドイツのGDP、劇的に上がると思いませんか?? ※ドイツは現在4位

 

 

GDPが本当に、何よりも重要なものであれば、そうするんでしょう。

 

でもそうはならないわけですね。

 

国民が求めれば、企業も政府も動きますが、

誰もそんなことは求めていないからです。

 

そうなっても、不幸な人は増えても、幸せな人は増えないんじゃないでしょうか

 

 

深夜に働いたり、長時間働いたりしたい人なんて、基本的にはいないはずなんです。

 

また、深夜に開いていないといけないお店も、基本的には無いはずなんです。

 

 

24時間体制で無いと本当に困るものは…

 

病院と警察と…

 

あと何でしょう?

 

そう考えると「110番」「119番」ですね(笑)

 

 

人の幸せの面からお話しましたが、

 

環境の面でも24時間営業は最悪です。

 

 

大量に消費する電気やエアコン…

 

 

エネルギ―は現状、気候危機の原因の最たるものです。

 

 

 

GDPはそのまま、お金で表す指標ですね。

 

人の幸せがお金が買えるとは思いませんが、

今の世の中では確かにお金は必要なので、

お金の面からも見てみましょう(^^)

 

 

グラフはここ約20年の、日本の実質GDPの推移(単位:10億円)です。

 

IMF(国際通貨基金)のデータを参考に、僕が作りました。

※トム・クルーズ主演の映画『ミッション・インポッシブル』に出てくるIMFではないです。あれはImpossible Mission Force(不可能作戦部隊)です。

 

 

2008年はリーマンショックの影響が出てますが、伸びてますね

 

 

では、おなじ約20年の、日本の平均年収の推移(単位:万円)を見てみましょう。

 

国税庁のデータを参考に、こちらも僕が作りました。

※国税庁に関しては、ボケが思いつきませんでした。

 

 

同じく2008年はリーマンショックの影響が出て、近年は少し回復してきているものの、下がってます

 

わかりやすく1997年と2017年で比較すると、

GDP(単位:10億円)は、455⇒530と、上がっていますが、

平均年収(単位:万円)は、467⇒432と、下がっています

 

 

私たち1人ひとりにとって、どちらが重要な指標でしょうか?

 

 

 

GDPは重要な指標の1つには違いないでしょう。

 

逆に国連が出している、「幸福度」の計り方が必ずしも正しいとも思いませんし、年収が必ずしも高けりゃいいとも思いません。

 

ただ、そういうことではなく、

 

もっと「人の幸せ」「地球環境」を軸に、物事を考えないといけない時代にきている、と強く思います(^^)

 

 

 

 

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