『あと11年』‐気候危機阻止の為、私たちに残された時間

 

 

ひさです。

 

 

『あと11年‐気候危機阻止の為、私たちに残された時間』

 

 

かなり強烈なタイトルですが、フィクション映画でも都市伝説でもなく、

 

国連の発表として、イギリスの老舗新聞紙『ガーディアン』の見出しにのせられたものです。

 

 

 

…知っていましたか??あと11年しかないって。

 

 

 

これが僕が埋めようとしている、日本とヨーロッパの、情報のギャップなわけですね(^^)

 

 

なので… できればフォローお願いします(笑)

 

 

それでは、「11年しかない」の意味を、説明していきたいと思います。

 

これは、産業革命後の地球の気温上昇を、「1.5℃以内」に保つために残された時間のことです(※現在は約1℃)。

 

 

「なんやそんなことか。今も1℃上昇してるんやったら、

あと1.5℃上昇しようが、2℃上昇しようが、そんなに変わらんのちゃうの?」

 

 

と、思われた方も多いかも知れません

 

 

が、

 

 

1年を通しての「地球の気温」そのものが1℃上昇するのと、

昨日と今日という、ごく短い期間の中で、「今日は昨日より1℃暑い」というのは、わけが違うのです。

 

 

皆さんも、

体温が1℃上がると体がだるくなり(平熱36.9℃の方なら37.9℃)、

2℃も上がろうものなら(平熱36.9℃の方なら38.9℃)、ベッドに横にならざるをえなくなり、

4℃も上がろうものなら(平熱36.9℃の方なら40.9℃)、命の危険を感じますよね?

 

 

 

地球も同じだと思ってください。

 

 

 

実際、現在の1℃の上昇によって何が起きているかと言うと…

 

 

アメリカでは、これまでにない規模と頻度で、死人が出るハリケーン、

 

 

 

ケープタウンでは、記録的な干ばつ

 

 

 

北極圏では森林火災が。

 

 

 

これらの事実をもって、 IPCC(国際的な専門家でつくる、地球温暖化についての政府間機構)は、

気候危機はすでに起こっており、これ以上の気温の上昇は、きわめて危険である、としています。

 

 

この辺で、2015年にCOP21によって採択され、175ヵ国が署名した、パリ協定についておさらいしておきましょう。

 

COPとは…

「気候変動枠組条約締約国会議」の略称で、
地球温暖化対策に世界全体で取り組んでいくための国際的な議論の場のことを言います。196ヵ国/地域が参加するとても重要な会議です。

 

2015年、これがフランスのパリで開かれ、21回目だったのでCOP21、そこで採択された取り決めなのでパリ協定といいます(^^)

 

 

このパリ協定で何が決まったかと言うと…

 

産業革命後の気温上昇を「2℃」より低くおさえるという目標と、

「1.5℃以内」におさえようと努力しよう、ということです。

 

 

…これだけ見ると、最初に書いた「1.5℃以内」というのはあくまで努力目標なので、「2℃」におさえれば良いように見えます。

 

 

ですが、これが科学と政治のギャップである、として鳴らされているのが、今回の警告です。

 

 

こういった国際会議にはもちろん、化石燃料を国力とする国々が参加する為、どうしてもひかえめな結論になりがちです。

 

実際にアメリカは、トランプ政権になった後、2017年にパリ協定からの離脱を、正式に通知しました。

 

 

 

それでは、「2℃」気温が上昇した場合、「1.5℃」上昇した場合と比べどうなるのか、を科学者の発表から見ていきましょう。

 

  • 水不足に悩まされる人が2倍以上に増える
  • 干ばつなどにより、食料不足/貧困になる人が数億人増える
  • 熱波/森林火災による死亡者が増える
  • 農作物の受粉に絶対必要な虫や、植物の住みかが、半分以下になる
  • 北極に氷が無い状態が訪れる
  • 海面上昇により、さらに1,000万人の人々が移住を余儀なくされる
  • 二酸化炭素を吸収するサンゴ礁が壊滅、気候危機が更に加速
  • 酸素不足により、海の生きもの300万トンが死滅

 

 

…かなり壊滅的だということがおわかり頂けると思います。

 

さらに大きな問題は、加速度的な悪循環です。

 

森林火災によって、木が吸収していた二酸化炭素が空気中に放出されたり、

北極圏の氷にはメタンガス(二酸化炭素の10倍以上の温室効果ガス)が含まれているので、それが溶けると、メタンガスが空気中に放出されたり、

サンゴ礁は二酸化炭素を吸い、酸素を吐き出すので、それが壊滅すると二酸化炭素が劇的に増えたり、

 

2℃以上の気温の上昇は、単なる2℃以上の気温の上昇にとどまらず、

その後も加速度的に気温が上昇していき、人類や他の生きものがどんどん住めない星と化す、ことを意味しています。

 

 

ですので、

 

 

『あと11年‐気候危機阻止の為、私たちに残された時間』

 

 

と、タイトルのようになるわけですね。

 

 

 

 

さらに悪いニュースですが、現在のペースはむしろ、「2℃」どころか、「3℃」上昇するペース、と言われています。

「3℃」上昇すると、海面上昇などで立ち退きを余儀なくされる人(難民)は、数千万人を超えると言われていますね。

少し前に問題になった「シリア難民」でも、数百万人だったので、それの10倍前後の規模の難民が生まれるわけです。

それも1つの国からではなく、世界中の国から

 

…完全にカオスですよね。

 

 

現在のまま、人が化石燃料を使用し、エネルギーを好きなだけ使い、牛に代表される肉を食べ、車に乗り、プラスチックを使用すると、ですね。

 

 

 

 

良いニュースとしては、まだ間に合うということです。

 

 

2030年までに温室効果ガスの使用を45%減らし、2050年までにゼロにすれば、です。

 

 

これはかなりアグレッシブな目標にも見えますが、物理的、科学的には、全然可能だ、と言われています。

 

 

 

最後にして最大の難関だと、

実際に懸念されているのは…

 

 

 

 

 

…私たち一人ひとりの意識なんですね。

 

 

 

 

子どもたちや、孫たちの世代への責任を果たす為、

ここからの11年、

 

どういった買いものをするのか、

どういったメディアを視聴するのか、

どういった政策を掲げる人に一票を投じるのか、

 

そして、どういった生き方を貫くのか…

 

 

私たち一人ひとりの小さな選択の積み重ねで出来上がった、

この大きな問題を解決するのは、

一握りの天才や技術革新、政治家では決してなく、

私たち一人ひとりの、これまでとは違う、選択の積み重ねです。

 

 

地球は、前の世代からゆずり受けたものではなく、

次の世代から借りているものだと思います。

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