谷口たかひさです。
昨日の夜はこのイベントに出ていました(^^)

左の子は、僕の投稿でもおなじみ、広島在住で18歳の環境活動家、かこちゃん。
右の子は、静岡在住で大学生の環境活動家、きよしくん。
この2人からの「気候変動」に関する素朴なギモンに僕が答えるという、この2人が主催のイベント(^^)
質問のメインはというと…
僕のブログにも日本語訳を載せたこの報道
⇒日本語訳「この18ヵ月が人類存続の別れ道」BBC(英国放送協会)報道
すでにのべ約20,000人の人が見てくれていて、大変反響を頂いてる記事ですが…
「そもそもなんで18ヵ月なの??」
「2030年までに、気温を1.5℃までにおさえなきゃいけないんですよね??じゃああと10年じゃないですか??」
この辺が、大学生環境活動家、きよしくんからの質問でした。
色々混ざってしまってますので、整理しましょう(^^)
1.おさえなきゃいけない気温上昇
これは今、1.5℃未満だとされています。以前に僕のブログでも書きましたが、1.5℃と2℃の違いは以下です。
- 水不足に悩まされる人が2倍以上に
- 干ばつなどにより、食料不足/貧困になる人が数億人増える
- 熱波/森林火災による死亡者が増える
- 農作物の受粉に絶対必要な虫や、植物の住みかが、半分以下になる
- 北極に氷が無い状態が訪れる
- 海面上昇により、さらに1,000万人の人々が移住を余儀なくされる
- 二酸化炭素を吸収するサンゴ礁が壊滅、気候危機が更に加速
- 酸素不足により、海の生きもの300万トンが死滅
- 様々な負の循環が加速し以降の温度上昇を阻止できない可能性が高い
他の部分も容認できないですが、特に怖いのは最後の点ですね。
今、地球上に存在する、二酸化炭素を吸ってくれているもの。これは植物を想像される方が多いですが、実は海水なども吸ってくれています。
僕はハイボールという飲み物が好きですが、コーラなどもそうですが、炭酸水、あれは水が二酸化炭素を含んだ状態ですね。水は二酸化炭素を含む事ができます。
ただ、炭酸って、ぬるくなくとシュワシュワ感が減って、水に近づきますよね??水は温度が低くないと、二酸化炭素を含む事ができません。
なので、地球の温度がさらに上がると、今のように二酸化炭素を吸ってくれなくなります。
植物である木などももちろん吸ってくれているのですが、吸った二酸化炭素を別のものに変えたりするわけではなく、自分たちの中にためていっています。なので、燃えると、また放出されてかえってきます。
今のオーストラリア火災や、アマゾン火災でも、たくさんの二酸化炭素が排出されました。森林火災のよる二酸化炭素の排出量を国に例えると、世界1、2位をあらそうそうです。
2019年の7月は歴史上最も暑かった月で、グリーンランドでは1日125億トンの氷が溶けて水になる、という事が起きました。
永久凍土と呼ばれる氷の中には、メタンガスと呼ばれる、二酸化炭素の25倍ぐらい地球を熱くする効果が高いガスが入っています。
より地球の温度が上がると、氷もより溶けて、このメタンガスが大量に放出されます。
森林はより燃えて過去の二酸化炭素が返ってきて…
氷はより溶けてメタンガスを排出し…
それらを吸ってくれてた海水は今のように吸ってくれなくなり…
それらを吸ってくれてた森林は今のように吸ってくれなくなり…
他にもありますが、とにかく地球の温度が加速度的に上がっていくのをもう止められなくなる可能性が高い、と言われています。
これが2℃の温度上昇きっかりで起こるのか、がわかっているわけでは無いです。今はもう少し低い温度でも起こるかもしれないと言われています。
そんな危険をおかさない為にも、1.5℃未満でおさえましょう、というのが現在の世界的な合意ですね(^^)
2.2030年まで(あと約10年)ではないのか
さて、では上に書いたように、1.5℃におさえる為にはどうすれば良いのか。
これは、地球を熱くする原因となる二酸化炭素の排出を減らしましょう、となっていますね(^^)
2030年までに45%を削減、2050年までには実質ゼロにする必要がある、と言われています。
この2030年、という言葉が多分独り歩きしているのでしょう。
余談ですが、日本の2030年までの削減目標は26%だけで、しかも現在の取り組みでは7%を削減できるに過ぎない、と言われています。
3.なぜ18ヵ月なのか
これは多きく分けると、2つあります。
①科学的なお話
②政治的なお話
①科学的なお話
上に書いたように、2030年までに45%の二酸化炭素の排出量を削減する必要があると言われていますが、これは夏休みの宿題のように寸前になって一気に行えば良いというわけではなく、
毎年段階的に、7.6%ずつの削減が必要だと言われています。
2015年、歴史的な世界的合意「パリ協定」で削減合意がなされたにも関わらず、2019年まで、むしろ排出量を増やし続け、現在のような災害が続いています。
減らすアクションはもう、2020年、今年には取られ始める必要がある
という事を多くの科学者が言っています。
②政治的なお話
個人個人が、消費やゴミ(プラゴミ、フードロスなど)を減らしたり、省エネをしたり、車や飛行機を避けたりエコカーに乗り換えたり、肉を控えて魚を増やしたり…
もちろん行っていった方が良い事ですが、
政治的で集合的なアクションが取られる必要がある事も事実です。
この国の政治的なアクションは、1年という単位ではなく、5年や10年といった単位で計画、発表され、取られていく事が多いそうです。
思えば、「パリ協定」がなされた2015年も5の倍数でした。
2020年である今年は11月にイギリスでCOP26という、国連の気候変動に関するサミットがあります。
ここでの各国の気候変動に関する、5年や10年単位(2025年までや2030年まで)の取り組みの決定や、世界的な合意が、人類の命運を分けると言われています。
その為には、このサミットまでに各国政府の姿勢が変わる必要があり、引いては各国の市民の、先ずはこの問題に関する認知度の向上、そして世論の変化、行動が必要不可欠な訳です。
僕が今活動させてもらっている理由はそれですし、
世界中の子どもたちが学校をストライキする理由も、基本的にはそれだと理解しています。
今回の質問会、僕のインスタグラムでも2時間前に告知させてもらってインスタライブで発信したところ、500人以上の人が見てくれて、関心の高さを感じました(^^)
なので、今度はインスタライブでコメントから質問を受け付ける形で、またやりたいと思います♪
逆に「私(たち)も質問や話したい事がたくさんあるので、インスタライブしましょう!!」といったご依頼も、とってもウェルカムなのでドシドシください(^^)めっちゃ楽しくやりましょう(^^)
なので、よければフォローしてください♪
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※答えられない事も多々あると思いますが、その時は正直に「わかりません」と言います(笑)