谷口たかひさです。
1月21日~24日まで、50周年となるダボス会議が開催されていますね。
ダボス会議とは…
世界経済フォーラムの年次総会の事です。スイスのダボスという、スキーのリゾート地で開かれるため、こう呼ばれます。世界中の銀行や企業がスポンサーとなっています。
政界だけでなく、財界などからも著名人がたくさん集まるため、ネットワーキングの場ともなっています。
この会議は、4の主要な課題にフォーカスして行われます。
①気候変動と生態系の損失
②持続可能で人を取り残さないビジネスモデル
③統治技術とその影響
④人口統計、社会と技術のトレンドへの適応
①の気候変動に関して世界の指導者たちへプレッシャーをかける為、世界中の若き環境活動家や学校ストライキのメンバーが集まっています。
実はドイツとスイスって隣合わせで、僕の住んでいるところからもそんなに遠くないので、1月24日(金)の最終日には僕も行ってみようと思います(^^)

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※この記事は続きます。
さて、ダボス会議について書いているのは他でもない…
僕のブログにもたびたび登場する、18歳環境活動家のかこちゃんからの指令によるものです。

この人、逆らうと本当に怖いんです…。
と、冗談はさておき、
僕は判断に迷って人に相談する時、10代の人に相談するクセをつけるようにしています。
もちろん人生経験豊富な年上の方を尊重していないわけではないですし、そういった方々にも相談しますが、
「今」の時代の感性や、「これから」に対しての答えを持っているのは間違いなく若い世代だと思っています。
答えを持っているというか、良い悪いじゃなくて、シンプルに、これからの時代をつくっていくのは若い世代で、その子たちがやる事が答えになります。
なので、かこちゃんみたいな存在は僕にとって、とても貴重なわけです。
という訳で、書かせて頂きます(笑)
ダボス会議は、「世界経済フォーラム」の総会ですが、今回のダボス会議では、オーストラリアの火災がヒドくなる以前から「気候変動」が最優先課題として挙げられていました。

しかしカリフォルニアやオーストラリアの火災や、海抜の上昇、洪水、嵐といったものは、更なるプレッシャーを政治、企業の幹部、金融、指導者に与えています。
著名な環境活動家となったスウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんも出席し、化石燃料への投資をやめる事をうったえました。
「今すぐに化石燃料産業への投資をやめない事は、生命そのものに対する裏切り以外の何ものでもありません。現在のビジネスの慣習は、人類に対する犯罪へと化しています。この愚行に終止符を打つという役割を、私たちは指導者のあなたたちに要求します」
とグレタさん。
石油史家でダボス会議常連のダニエル・ヤーギン氏は、
「気候問題はこれまでのどの時よりも大きく、我々の前に立ちはだかっている」
と述べ、
政治リスク会社『ユーラシアグループ』の創始者であり社長であるイアン・ブレマー氏は、
「ヴェネツィアだろうがカリフォルニアだろうがオーストラリアだろうがジャカルタだろうが、これらの問題は日々、よりリアルでよりあきらかになってきている。これらは現実の出来事で、人々の命と経済に巨大な損失をもたらす」
と述べました。
日本からは、日銀の黒田東彦総裁、経団連の中西宏明会長、ノーベル医学生理学賞受賞の山中伸弥京大教授らが出席しており、米トランプ大統領の姿もある中、安倍首相や小泉環境大臣は欠席しています。
詳しい理由は明らかになっていませんが、「安倍首相は、2019年9月23日にニューヨークで行われた気候変動に関する国連サミットでの演説を国連側に断られていた」と報道されたのに加え、

2019年12月にスペインのマドリードで行われたCOP25(年次で行われる気候変動に関する国連サミット)でも、日本は化石燃料に対して投資や、新規建設計画を行っている不名誉な国として「化石賞」を2度も受賞している事から、
今回の会議でも同じように叩かれる事を避け、欠席した可能性がありますね…。
ダボス会議は1月24日(金)まで続きますので、また結果などを発信していきますね♪
さて締めくくりに、今回のダボス会議でのグレタさんのスピーチ動画(英語)と、内容の日本語訳(下に記述)を載せておきますね(^^)
『あなたは将来、あなたの子どもたちに何と言って説明するつもりですか?』

内容(谷口たかひさ訳):
「1年前、私はこのダボスに来て、あなたたちに『私たちの家(地球)は火事です』と伝えました。そして、あなた達にパニックになって欲しいと。
私は、人々に気候危機についてパニックになって欲しいと伝える事は、とても危険な事だと警告を受けました。
しかし、心配しないでください。信じてください。私はそれをやった事があります。だから保証してあげます。それは、何も引き起こしません(笑)
そして私たち子どもが、あなた達にパニックになって欲しいと伝える時、それはこれまで通りでいてください、と言っているのではないのです。
一方では、アマゾンなどの森林が想像を絶するスピードで破壊されている時に、 あなたたちの温室効果ガス排出を、他の人にアフリカなどの土地に気を植える為のお金を払う事で相殺する事を頼んでいるのでもありません。
もちろん、木を植える事は良い事です。しかし、それは必要な事とはかけ離れている上に、失われていく森林や自然の代わりになる事もありません。
明らかにしましょう。私たちに必要なのは、「低」炭素経済でも、排出量を「低くする」事でもありません。
私たちの排出は「止まる」必要があるのです。地球の温度上昇を1.5℃未満におさえるという目標達成の為には。
これは「右より」や「左より」という話ではありません。私たちにとって、そんな政治の話は本当にどうでも良いです。
持続可能という観点でいうと、右も左も真ん中も、失敗しています。
どの政治観念も経済構造も、気候非常事態に立ち向かい、一致団結して持続可能な世界を築く事はできていません。
なぜなら‐もしあなたたちがまだ気づいてないのなら念の為に言いますが‐あなたちが築きあげてきたこの世界は現在、燃えさかっています。
あなたたちは、子どもは心配するな、私たちに任せろ、と言います。私たちが解決する、あなた達を危険な目には合わせない、そんな悲観的になるな、と‐。
そして何が起きたかと言えば‐。
「無」でした。
「沈黙」です。
もしくは、「沈黙」よりヒドい事です。十分なアクションが取られていると錯覚させる、空っぽの言葉と、空っぽの約束の数々。
私たちは、今年のこの世界経済フォーラムに集まった、企業や銀行や機関や政府のすべての参加者に、ただちに化石燃料の開発や抽出への新規投資をやめ、ただちに化石燃料への助成金をやめ、そしてただちに、そして完全に、化石燃料へ行っていた現行の投資を撤退させる事を要求します。
私たちはこれを、2050年や2030年はおろか、2021年までに行って欲しいのではありません。
私たちは「今」、これを行って欲しいのです。
私はあなたたちが、あなたたちの子ども達に、あなたたちが今おこなっている失敗や、あなたたちが知っていながら、あなたたちの子どもたちを気候による混沌とした世の中に突き落とす事を、どう説明するつもりなのか、不思議でなりません。
「それは経済に都合が悪かったから、将来あなたたちが生きていくための環境を守る事をやめたの」とでも説明するつもりですか?
一度も、挑戦さえしていないのに‐?
私たちの家(地球)は‐今もなお‐火事です。
あなたたちが「行動しない」という事が、毎時、火に油を注いでいるのです。
私たちは、あなたたちがまるで、あなたたちの子どもを他の何よりも愛しているかのように、行動することを望んでいます。
ありがとうございました。」