「日本、22もの石炭発電所を新設する計画」海外で反対デモも‐気候危機51

 

谷口たかひさです。

 

前回、新規に大規模なガス発電所の建設を許可した為、イギリス政府が訴えられているという記事を書きました。
(記事はコチラ ⇒ 「イギリス政府を国民が告訴」火力発電所の新規建設を許可した為‐気候危機50

 

また、その前には、ドイツの石炭採掘の現場に、講義の為数百人が押し掛けた記事や、
(記事はコチラ ⇒ 「ドイツの石炭採掘の現場で数百人が気候危機に抗議」ケガ人、逮捕者も‐気候危機48

オーストラリアで最も石炭融資額が大きい銀行が、市民からプレッシャーに負け、その融資を大幅に削減する事を計画している記事、
(記事はコチラ ⇒ オーストラリア・NZ銀行の「石炭融資の大幅削減計画」が漏洩、気候危機に朗報‐気候危機46

石炭発電が気候変動を加速するだけではなく、いかに人の健康に悪影響を与え、死者を出しているかの記事を書きました。
(記事はコチラ ⇒ 「石炭採掘現場に行ってみた」戦争、飢餓、疫病、災害より人が死ぬのは汚染‐気候危機47

 

これほどまでに世界で問題となっている、石炭発電をはじめとする火力発電(石炭・石油/ガスなど)。

ドイツは去年の初めに、国にある80以上の石炭発電所をすべて閉鎖する事を発表(段階的に閉鎖していき、2030年代にすべて閉鎖する計画)。

イギリスに関しては2025年までにフランス2022年までにそれぞれ石炭発電をやめる事を発表。

アメリカでも、新規に建設されている石炭発電所は無く石炭をやめていく方向です。

 

そんな中、私たちの国日本は、新規に22もの石炭発電所を建設していく計画である事が、2月3日(月)にニューヨークタイムズによって報道されました。

 

日本は今年中に、5つの石炭発電所を新たに稼働させ、ここ5年の間という、世界が気候危機と戦う為に温室効果ガスを削減していく勝負となるタイミングに、17もの建設が計画されています。

「石炭発電所は日本が建設しうるものの中で、最悪のものです」と同記事。

石炭発電は二酸化炭素排出の最も大きな原因の1つで、地球温暖化を加速すると考えられています。

2018年には日本で、熱波により1,000人以上の死者が出ており、「これは気候変動なしには起こりえなかった」と科学者たちは言います。

国際オリンピック協会は、この日本の熱に対する懸念で、東京オリンピックのマラソンを、東京から1,000km以上も北に位置する札幌へ変更。

 

日本2030年までに温室効果ガス排出量を26%削減(2013年比)する事を発表していますが、

国連が出している2030年までに45%削減(2010年比)という指標に比べ、日本の目標はまったく不十分だと批判されている上、

現在の日本取り組み計画では26%はおろか、7%の削減に終わる事が予想されています。

 

小泉環境大臣の前任者、原田義昭氏は「環境省はこの先、新規の大規模な石炭発電所の建設は認めない」事を発表していましたが、大臣の座には1年も留まりませんでした。

小泉環境大臣の出身地である横須賀では、現地の住民が、横須賀での新規の石炭発電所の建設に許可を出した事に関して、政府を訴えています。

原告は、日本政府は適切な環境アセスメントも無しにこの建設計画を許可したとし、大気汚染や、気候変動の加速によって地域住民を危険にさらすと訴えています。

 

 

2017年の日本の火力発電の割合は約80%にのぼり、原子力発電の割合は3%ほどでした。

「日本は先進国の中でも異常だ、石炭の時代はもう終わっている」と同記事。

 

昨年(2019年)の12月に、スペインのマドリッドで行われた国連の気候変動サミットでは、日本を安倍首相やピカチュウに扮して、「Sayonara coal(石炭)!」と叫ぶ人たちの姿が見られました。
(動画 ⇒ Sayonara coal! Protesters at climate summit target Japan

 

 

海外に出た事のある人であればおわかり頂けると思いますが、

海外で「日本の〇〇はどうなの?」と聞かれると、自分が常に、日本を代表して答える立場となり、日本≒自分と見られる事も少なく無いです。

日本を出られた事の無い方々でも、例えば出身の都道府県などに関して、同じ感覚を抱かれた事もあるかも知れません。

 

そして、例えばアメリカのトランプ大統領。賛否両論あるとは思いますが、支持していない方々にとっては、あの人がどうこう以前に、「アメリカの人たち、よくあの人を選んだな」と思われた事もあるのではないでしょうか。

日本の私たちも、世界の人たちから同じ事を思われても不思議では無いわけです。

 

実際にドイツにいて、

「日本はまだ新しく石炭発電作るの?!22基も?!子どもたちの将来はどうでもいいんだね」

であったり、

「福島原発の汚染水を太平洋に流すのは許されない国際犯罪だよ!どれだけの命が危険にさらされると思ってるんだ!」

といった事を言われる事も少なくありません。

 

そんな時に僕が、

「あれは政府が悪いんだ」

とかって言うと、どれほど無責任で、カッコ悪い人間にうつるか。

まぁそんな事、言うわけありませんが。

 

私たちが選んできて、私たちにしか変える事のできない政府だから、世界の人たちからしたら、私たちに責任があるのが当たり前なわけですね。

僕もそう思います。

 

その国の政府や企業やメディアといったものが、

その国の国民のレベルを超える事はありません。

 

22基の石炭発電所新設がほぼまかり通っている日本と、

1基のガス発電所新設に対して政府を訴えているイギリス国民。

 

国連の指標である2030年までに45%の排出削減を大きく下回る26%がほぼまかり通っている日本と、

その指標を死守するとの政府の発表に対して、より厳しい目標を日々訴えているドイツ国民。

 

いち有権者として、いち視聴者として、いち消費者として、

自分以外のもののせいにするのはもうやめて、矢印を自分に向けて、大人として当然の当事者意識と責任と覚悟をもって、

この国の在り方について、真剣に向き合わなければならない時に来ていると思います。

 

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【引用元】

The New York Times: Japan Races to Build New Coal-Burning Power Plants, Despite the Climate Risks ( https://www.nytimes.com/2020/02/03/climate/japan-coal-fukushima.html )

 

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