フィンランドの34歳女性首相「週休3日の1日6時間労働を目指す」

  • 2020-02-14
  • 2020-02-15
  • 政治
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谷口たかひさです。

 

スウェーデンのストックホルムで、グレタ・トゥーンベリさん率いるバレンタインマーチに参加しました。

 

 

何人いるのか見当もつかない(笑)

高校生1年生の時、大阪の天神花火大会に行った時のコトを思い出しました。

 

 

前も後ろも、終わりが見えない(笑)

何とか先頭にたどりついた時、先頭の真ん中でマーチをしているグレタさんがいました。

 

 

布を真ん中で持っている、ベージュのニット帽の人ですね。

自分も一緒に写らないと、ネットで拾ってきた画像との差がなくなるので、毎回毎回すみません(笑)

 

グレタさん率いるマーチに参加したのは、ドイツ、スイスに引き続き、これが3回目になりますが、2回とも人が多すぎて近づく事ができなかったので、近くで会ったのはこれが初めて。

 

 

…マジでビックリしました。

 

 

初めて見るタイプの、人間の目でした。

上手く言えませんが、単ににらんでいるとか、怖いというのとも違う、

ハラをくくった人間の目というか…

戦に向かう昔のサムライとかって、こんな目をしてたのかなぁと、ふと思いました。

 

さてこういったストライキ/デモ活動ですが、

日本のストライキの中には、いわゆる攻撃的/否定的と言われるものもあります。

うまく説明できないですが、とにかく見てて「コワい…」と思うやつですね。

それが良いとか悪いとかではないですが、私たち『地球を守ろう』の気候保護のためのマーチは、攻撃や否定はなしで、「楽しく、仲良く」をモットーにしています。

 

一方で、ドイツで行っているデモ活動は、正直少し強いなぁと思うものが結構多いです。

これは文化の違いもあるのかなぁ、と思ってて、スウェーデンのこのデモ活動も、割と強いものを想像していたのですが…

 

 

完全に野外フェス(笑)

 

 

めちゃくちゃ楽しく、みんなで歌いながらマーチをした後は、

この日のための特設会場がある広場へ移動して、

この活動に賛同する、若者に大人気な有名ミュージシャンが次々登場。

 

 

 

 

そしてオオトリの登場。

 

 

国連ではいつも流暢な英語でスピーチする彼女ですが、ここはスウェーデンなのでスウェーデン語でちょっと残念でしたが、話し方だけでもとにかく勉強になる。

 

そして最後に恒例の記念撮影ですね。

 

 

僕も運よく写っているので、探してみてください(笑)

 

画像に含まれている可能性があるもの:1人、スマイル、群衆、空、屋外

 

1日丸々参加してみて、色々学びになりました。

  • 出てきたタイミングや、話している内容、年齢などもおおいに関係しているとは思いますが、ロックスター的な要素も、彼女が若者から絶大な支持を得るのに一役買っているのでは、と感じた事
  • マーチイベントの作り方
  • あらためて、まだ自分のハラの括り方が甘いな、と感じれた事

などなど…

 

この後、運よくグレタ・トゥーンベリさんと2人で話せる機会があり、その内容はまたお話会などでシェアしますね(^^)

 

 

さて、前置きがだいぶ長くなってしまいましたが(笑)、

スウェーデンの次は、せっかくなので隣の国、フィンランドに行きます。

フィンランドは小学校の宿題をすべて廃止して、授業時間もとても短くしながら、子どもの学力テストは世界1位だったりと、僕は昔からフィンランドだけではなく、北欧の教育に興味があり、20代前半に北欧を周りました。

 

今回、教育もそうですが、僕が興味を持っているのは、新しい首相の事。

 

昨年(2019年)の12月、フィンランドの首相が新しい人にかわりました。

新しい首相の名はサンナ・マリンさん。

いわゆるシングルマザーの家庭で、きょうだいの中で大学に進学したのは彼女だけ、という環境で育ちました。

女性というだけではなく、34歳という若さで首相に就任し、過去の39歳という最年少記録を大きく塗り替える形となりました。

彼女が率いる与党の連立政権は5つの党から成っていますが、その5政党の長はすべて女性で、しかもその内4人が30代

彼女のこの発言は、世界中で話題になりました。

 

「私は、人々はもっと多くの時間を、家族や愛している人と過ごしたり、趣味や文化のような、人生の他の側面に使う権利があると信じています。これは、私たちの仕事に関する次のステップではないでしょうか。」

 

これは現与党の具体的な計画やマニフェストとなっているわけではないですが、彼女は週休3日の1日6時間労働を将来のビジョンとして掲げています。

こういった労働時間を短くする事は、よく「非現実だ」と非難を浴びがちですが、成功例もあります。

 

スウェーデンで試しに導入された1日6時間労働では、看護師の病欠が減り、生産性は向上したそうです。

フランスは2000年に週の労働時間を39時間から35時間にまで減らしました。

日本マイクロソフトは2019年に週休3日を試しに導入したところ、生産性が実に40%も向上したそうです。

そしてフィンランドは既に、1996年に仕事の開始/終了時間を3時間ずらして良い、いわゆるフレックス制を導入しました。

 

彼女が掲げる理想の現実性には賛否両論あるかも知れませんが、そもそもそういった事を大事に考えている、というところが僕が素直に素敵だと思っていて、今後も彼女とフィンランドの動向には注目していきます。

そしてこの政府は何より、国民が選んでいるんですね。

そこが最も重要なポイントだと思っています。

政府の動向を、矢印を自分自身に向けて、自分ごととして捉えられる人が増えれば、劇的に変わります。

 

というわけで、フィンランドの人たちに、その辺りの考え方について聞いてきて、また発信させてもらいますので、よければフォローしてください♪
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【引用元】

The Guardian : Finland anoints Sanna Marin, 34, as world’s youngest serving prime minister (https://www.theguardian.com/world/2019/dec/09/finland-anoints-sanna-martin-34-as-worlds-youngest-serving-prime-minister)

MY MODERN MET : Finland Jobs May Change to 4-Day Workweeks to Promote a Balanced Life (https://mymodernmet.com/sanna-marin-four-day-work-week-finland/)

 

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