今さら聞けない「温室効果ガスの影響と、その原因」をわかりやすく解説

 

谷口たかひさです。

 

日本の国会もついに、『気候非常事態宣言』の決議に向けて、超党派(党派の利害をこえて、関係者が一致協力すること)が議員連盟を発足しました。

元環境省とはいえ、会長を務めるのが自民党の鴨下一郎氏というのは個人的には意外でしたが、明日20日に設立総会が開かれる予定ですので、注目してみてください(^^)

 

さて、このように日本でもやっと話題に上がる事が多くなってきた「気候変動」ですが、原因は我々人類による「温室効果ガス」の排出によるものという説が多数です。

だけどその「温室効果ガス」が私たちにどういった影響をもたらすのか、今のうちにおさらいしておきましょう(^^)

 

 

1.大気の役割

なぜ、私たちは火星には行こうとするのに、水星には行こうとしないのでしょうか?

 

水星は昼間430℃(鉛が溶ける温度)に達し、夜間183℃(酸素が水になる温度)まで冷えます。

この極端な温度の開きは、水星が太陽に近いというのももちろんありますが、水星に大気ガスが足りない事によって起きます。

大気中にガスが足りないと、太陽によってその星が得た熱は、太陽が沈んだ途端、宇宙空間に失われるのです。

 

地球の大気には、熱を捕えておくガスが存在します。

二酸化炭素メタンガス亜酸化窒素、などです。

現在、地球温暖化/気候変動と呼ばれる問題によって忌み嫌われるようになったこれらのガスですが、そもそもこれらのおかげで、地球は今の命が繁栄する状態である事ができる、という事をまずは覚えておきましょう(^^)

 

地球の大気を通り抜けた太陽の光は、地球の表面を温めます。

この太陽の光は次に、放射して宇宙空間に戻るのですが、その時には波長(空間を伝わる波の周期的な長さのこと)が長くなっています。

 

この波長が長くなっている、というがとても大切で、二酸化炭素やメタンガス、亜酸化窒素などの温室効果ガスは、この地球の表面から宇宙に返る時の、長くなった波長の太陽の光から、よりエネルギーを吸収する事がわかっています。

下の図で、オレンジ色の部分です。

 

引用元:HarvardX

 

地球の表面から宇宙へと返る放射が、温室効果ガスによって捕らえられ、再び地球の表面へと戻されている事がわかります。

 

 

2.地球の温度に影響を与えるもの

地球の温度に影響を与えるものは、他に次のようなものもあるとされています。

  • 楕円を描く地球の軌道
  • 変化する太陽の温度
  • 地球の表面の反射性(白い氷に覆われていると光を反射しやすい)

しかし地球の温度に実質的に最も影響を与えているのは「温室効果ガス」だと言われています。

下の図で、

黒色の部分が1951年~2010年の間に観測された温度の変化、

緑色が温室効果ガスによる影響、

黄色は他の人為的なものによる影響、

橙色は人為的なものなものを合わせたものによる影響、

ほぼ目視できない下の2つが地球の太陽までの距離や、太陽の温度の変化によるものです。

 

引用元:HarvardX

 

下の2つの、自然なものの影響はほぼ皆無で、

地球の温度上昇の原因はほぼすべて、私たち人類によるものである事がわかります。

 

 

3.二酸化炭素と温度

南極から掘り出された氷は何十万年もの間の大気の状態を教えてくれます。

下の図はこの800,000年の間の二酸化炭素の濃度と温度の変化です。

上のグラフが二酸化炭素濃度の変化を、

下のグラフが温度の変化を表しています。

 

 Graphs of temperature and atmospheric CO2 match each other almost perfectly for 800,000 years.
引用元:HarvardX

 

二酸化炭素濃度と温度の変化の間には、密接な相関関係がある事がわかります。

そして二酸化炭素の排出が温度を上昇させるという事は、何も新しい発見ではありません。

1800年代にはすでに、ノーベル賞を受賞したスウェーデンの科学者が「石炭を燃やし二酸化炭素を排出すれば、地球の温度はおおいに上がってしまう」事を発表しています。

温室効果ガスの濃度は、この10,000年の間で最高記録を更新し続けています。

この間、人類は南極大陸をのぞくすべての大陸に移り住み、収集や狩猟ではなく、農耕をするようになりました。

人類が、この星を大きく変える存在となったのです。

 

 

4.温室効果ガスの源

二酸化炭素は最も有名な温室効果ガスです。

これは最も強力なわけでは無いですが、その莫大な量から、大きな影響を与えています。

人によって排出されている二酸化炭素のほとんどは、化石燃料を燃やすことから来ています。

石炭、天然ガス、石油ですね。この中でも、石炭の影響が最も大きいと言われています。

二酸化炭素の中には、農業や炭鉱、林業によって直接的に排出されているものもあり、これらの活動は同時に、人によって排出されるメタンや亜酸化窒素の最も大きな要因にもなっています。

かなり大きな図なので少し見づらいですが、下の図から、温室効果ガスの源のおよそ65%は、化石燃料からである事がわかります。

 

引用元:HarvardX

 

メタンガスは二酸化炭素の25倍前後、地球を温める効果が高い事がわかっていますが、メタンに比べ、二酸化炭素は大気中への滞在時間が長く、現在排出しているものは、大気中に何十万年も残り続けるそうです。

 

これらが、化石燃料をもう地面から掘りこさない事が、気候変動への対策として最も重要であると言われている理由です。

“Keep it in the ground. (それ(化石燃料)を地中に留めておけ)”

は、ヨーロッパでの気候マーチの掛け声にもなっています。

 

今さら聞けない「温室効果ガスが気候に与える影響」をわかりやすく解説』はシリーズ化して、引き続き書いていきますので、よければフォローをお願いします(^^)

 

 

【引用元】

HarvardX: The Health Effects of Climate Change (https://www.edx.org/course/the-health-effects-of-climate-change)

 

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