谷口たかひさ(Hisa)です。
日本ではあまり報道されない「気候変動」のお話をして世界中を周らせてもらっていますが、コロナウィルスの被害が拡大する今、オンラインでのお話に力を入れさせてもらっています(^^)


僕は大学からイギリスに留学していました。
よく、「留学しなくても英語は話せるようになるか?」が議論されがちですが、留学の意義は英語が話せるようになる事よりも、異文化や多様な価値観に触れ、自分の世界を拡げる事だと僕は思っています。
そこで得た経験が、今も僕の人生の土台になっています。
僕は恵まれて大学時代にそれを経験する事ができましたが、同時に、もっと早い段階で経験すればよかった、と何度も思ったものです。
だからそのきっかけになれればと、世界中で学校が休みになっているこの機会に、世界の子どもたちをオンラインでつないで、僕が地球環境の事をクイズにして話すと同時に、子どもたち同士が交流できる場をつくらせてもらってます(^^)
前回は2日間で約200名前後、日本、イギリス、フランス、ノルウェー、チェコ、イタリア、オーストラリア、カナダ、インドネシア、ベトナムなど、本当に色々な国に住んでいる子どもが参加してくれました♪
全面協力頂いた『地球を守ろう‐ヨーロッパ』のボス、西川直子さんにはとても感謝しています。
今後も似たイベントを多数企画しており、僕のアカウントで発信していきますので、よければフォローしてください♪
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さて、イタリアのコロナウィルスによる死亡者数が、その発生源とされる中国の死亡者数を抜き、世界一となりました。
コロナウィルスの被害が拡大するにつれ、アメリカでは感染しているかどうかのテストが受けれるかどうかに関心が集まっています。
コロナウィルスが流行しだした頃たくさんの感染者数を出した韓国では死亡率が0.6%ほどなのに比べ、イタリアの死亡率はその10倍以上となっています。
(※2020年3月17日報道時の情報)
韓国ではテストを受けている人の数が比較的多く、100万人当たり3692人(※3月8日時点)で、これはイタリアの4~5倍です。
こういった事もあり、アメリカでは、テストを受けれない人たちが「テストが受けれないと死んでしまう」とコメントしていると言います。
しかし、コロナウィルスに関するテストの意義は、既に感染する人を助けるため よりも、新たな感染拡大を防ぐことにあると言います。
早期発見が感染している人を助けるのに最も有意義なのは、その病気に対する薬が存在する場合です。
例えば敗血症(細菌感染症にかかったあと、体内の一部にその菌による病巣ができ、その病巣から血液中にたえまなく菌が出ている病態のこと)であれば、早い段階で抗生物質をとらないと、死に至ります。
しかし、コロナウィルスには、現段階では特別な治療法がありません。
それでは、この韓国とイタリアの死亡率の差はどこからきているのでしょうか?
これは現段階では、感染者に大きな違いがあるためと言われています。
違い①:年齢層
2015年の国連の報告書によると、イタリアは28.6%が60歳以上(世界2位)で、これが韓国は18.5%と、大きな開きがあります。
そしてイタリアで亡くなった人の90%が70歳以上です。
それに比べ、韓国では感染者に比較的若い人が多く、60歳以上の感染者は20%なのに対し、最も感染者が多いのは20代で、全体の30%を占めるそうです。
違い②:性別
現在、世界の感染者の男女比率はだいたい半々ですが、その死亡率には大きな差があります。
例えば中国における死亡率は男性が4.7%なのに対し、女性は2.8%と、男性の方が高いです。
そして韓国における感染者の62%が女性です。
違い③:喫煙率
喫煙率はイタリアが24%に対し、韓国は27%と大きな差はないように見えますが、性別で分けると大きな差があります。
イタリアにおける喫煙率は、男性が28%で女性は20%と、それほど大きな差はないですが、韓国では男性が50%なのに対し、女性は5%未満です。
これら3つの違いを言いかえると、韓国では若くて非喫煙者の女性に感染者が多いのに対して、イタリアは高齢者に感染者が多く、その多くが喫煙者です
こういった分析は、他の地域、例えばアメリカのシアトルの老人ホームでの集団感染、死亡の理由の説明にもなりますし、
感染拡大の防止にテストが重要な一方で、感染者の死亡数を減らすという意味では、また別のアプローチが必要な事を示してくれます。
【引用元】
CNN: Why South Korea has so few coronavirus deaths while Italy has so many (https://edition.cnn.com/2020/03/16/opinions/south-korea-italy-coronavirus-survivability-sepkowitz/index.html)
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