「気候変動」と「新型コロナウィルス」の原因が同じ?‐専門家の見解

 

谷口たかひさです。

 

本当なら今ごろは、「気候変動」のお話会でアメリカとカナダをツアー中の予定でした。

 

今年の11月3日、アメリカ大統領選挙が行われます(この状況の中、変更もあり得るかも知れませんが)。

 

その結果が、気候変動だけでなく、今世界が抱えている様々な問題の行く末を左右すると考えているので、今一度、気候変動という問題の深刻さについて、アメリカの有権者の方々にお伝えして周りたかったんです。

 

 

実際のツアーは残念ながらキャンセルになってものの、ITと、主催者の大学生、村田みほさんの助けを借りて、アメリカとカナダ在住の方々にオンラインでお話をお届けできています(^^)

 

 

さて、こうやって今でも毎日のように気候変動のお話をオンラインでさせて頂いているのですが、必ずといっていいほど頂く質問がコチラ。

 

①気候変動と新型コロナウィルスってなにか関係があるんですか?

②新型コロナウィルスは地球環境を改善しますか?

 

②の質問の答えはまた追って記事を書かせて頂くとして、

今回は①について書かせて頂きます。

 

 

 

国立環境研究所、地球環境研究センターの副センター長であり、

温暖化リスク評価研究室の室長でもあり、

また僕が良く引用させて頂く国連の気候変動に関する執筆も行われている、

「江守 正多」さんと、2度、2人のコラボでお話会をさせて頂きました。

 

 

本当に素晴らしい、心の底から尊敬している方です。

 

 

この江守さんから教えて頂いたのですが、

同じく国立環境研究所、生物・生態系環境研究センター、生態リスク評価・対策研究室の室長である、

「五箇 公一」さんという方が、こう発言されています(※一部抜粋等)。

 

 

開発と破壊、森林伐採そういったものが急速に進む中では、そこに閉じ込められていたウイルスたちが、新たな住みかとして人間という住みかを得

それが北(高所得国が多い)と南(低所得国が多い)がつながることで、北の人口密集地に入り込むという事が、1980年代以降からずっと続いているわけですよね。

 

気候変動を起こしている開発とグローバル化というものに、実はウイルスがすごい勢いで便乗しているという状況がある。

 

南(低所得国が多い)の人達が森を切らなくてもいいようにするにはどうしたらいいか、というのが大きな課題なんだけど、いまだそこのゴールには到底たどりつかない。

そのしっぺ返しとして感染症の問題も起こっている。 」

 

「 こういったウイルスのような緊急の危機に対しては、当然科学技術で立ち向かわざるをえない。

やっぱり新薬の開発ですよね。

 

そういったとこに期待していかなきゃいけない一方で、長期的に見ると、こういった危機を繰り返さないためには、自然共生、抜本的なライフスタイルの変換といったものを考えていかなきゃいけない。

 

本当に我々は手を出してはいけないところまで自然に対して侵食を果たしてしまったがために、こういった問題が起きている。

 

その中からこういったウイルスや、あるいは汚染といった問題が、人間社会にリスクとして降ってくるという。

 

その悪循環を絶つためには、そもそも自然の摂理に準じた自然共生っていう生き方は何か?っていう議論をいまから始めないと、持続性が保てないだろうということですよね。

 

このままいくと本当に人間社会はもう崩壊しか筋道がなくなってしまう。

それくらい深刻に受け止めなきゃいけないっていうことが、ようやくこの今回のコロナウイルスが教えてくれている気がするんですね。

 

 

 

ここまでが五箇さんのお話で、

ここからは海外のメディア(aljazeera)の報道です(※一部抜粋、日本語訳)。

 

 

 

新型コロナウィルスと気候変動の共通原因

 

生産を続けるため、そして経済が成長していると主張する為、

人類は地球の自然資源‐水、化石燃料、木材、土地、鉱石など‐を獲り続け、それらを産業のサイクルにつなぎ込み、消費物(車、服、家具、電話、加工食品など)と大量のゴミを産み出している。

この過程は、環境がバランスをとる能力を枯渇させ、生態サイクル(例えば、森林伐採は、森林による二酸化炭素吸収量を低くする)を混乱させ、同時に大量のゴミを増やしている(例えば、化石燃料の燃焼により二酸化炭素の排出)。

 

この過程はまた、新型コロナウィルスなどの発生にも責任がある。

自然資源の更なる必要性は、人類を様々な自然の生息地に浸入させ、未知の病原体に自らをさらす事になった。

 

同時に、食料大量生産の成長は大規模農業をつくり出し、そこでは莫大な数の家畜や家禽(飼い鳥)巨大な納屋に押し込められている

社会主義者であり生物学者でもあるロブ・ウォレスが自身の本『Big Farms Make Big Flu(大きな農場は大きなインフルエンザをつくる)』で述べているように、

これはE型肺炎やニパウィルス、Qなどの新しい病気が突然変異、出現するのに完璧な環境をつくり出した。

 

アメリカのCDC(疾病予防管理 センター)は、新規感染症の3つに4つは人間と動物の接触によるものだと見積もっている。

例を挙げればエボラ出血熱やMERSの発生も、人類によってかき乱された自然の生息地で、動物から人間にうつった事が引き金となった。

新型コロナウィルスに関しては、武漢の生鮮食品や野生動物が並ぶ市場で、ウィルスが人にうつったと疑われている。

 

中国におけるセンザンコウ、ジャコウネコ、キツネ、ガチョウ、イノシシを含む大規模な野生動物の生育は、約8兆円規模の産業で、田舎の方では一攫千金を狙えるとされている。

 

このウィルスの源は、資本主義が生きものを商品化し利益に変える事が、いかに直接、人の命を危険にさらすかという完ぺきな例だ。

そういう意味では、今起きているパンデミックは、抑制されてない金持ちの生産や消費パターンの産物であり、そしてそれが引き起こしている環境の有害な変化の一部分である。

 

そして、封じ込めに失敗しているのもまた、グローバル経済を金持ちが回すためだ。アメリカでは、 15日以上も国を閉鎖する事よりも、経済活動を停滞させない事により利益を損失しない事の方が重要だと言っている人たちもいる。

世界銀行グループも最近、新型コロナウィルスから経済を回復させるため、大幅に貸し付けの要件を緩くするなどの構造改革の必要性について述べている。

 

資源に対する虐待が倍増する事をすすめるのは、アフターコロナの世界において、破滅的な見通しとなる。

アメリカにおける環境に関する法律や規制の中断は、「通常」に戻す事が何を意味するか、すでに恐ろしいサインとなっている。

 

 

 

ここまでが海外メディアの報道です。

 

 

気候変動はすでに待ったなしの状況で、去年、2019年の7月23日には、BBC(英国放送協会)が「気候変動を人類が存続可能なレベルに抑えれるかどうかはこの18ヵ月にかかっている」という報道を出しました。

 

行き過ぎた環境破壊により、「100万種類の動植物が絶滅の危機にある」ことも去年発表されました。そして、その中で「ミツバチが絶滅すれば、近く人類はその後を追う事になる」事も。

 

そして、ここにきてこの新型コロナウィルスです。

 

 

…このままだともう、限界なんですね。

 

地球がじゃないです。

 

人類が。

 

 

みんなで見直す時が来ました。

 

 

かといって石器時代に戻るのでもなく、江戸時代に戻るのでもありません。

 

 

今、私たちに求められているのは、間違いなく「進化」です。

 

 

 

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【引用元】

NHK:BS1スペシャル 「ウイルスVS人類~未知なる敵と闘うために~」
<https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2020107041SA000/?>

Al Jazeera:The coronavirus outbreak is part of the climate change crisis
<https://www.aljazeera.com/indepth/opinion/coronavirus-outbreak-part-climate-change-emergency-200325135058077.html>

 

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