谷口たかひさです。
大学からイギリスに留学していました。

上の写真は大学時代の授業中の一コマ(サングラスはオマーンという国からの留学生にかけさせられたやつです笑)。
留学というと、「英語」が目的だと思われる事が多いですが、
僕が留学を通して学んだ事の中で、1番大切だったなぁと思う事は…
「相互理解」です。
自分を相手にムリヤリ押し付けるのではなく、
相手に自分をムリヤリ合わせるのでもなく、
違う存在として、相手を理解し、自分を理解してもらうように努める。
平たく言うと、「みんな違ってみんな良い」っていうやつですね(^^)
この事の大切さを、日本の中にいるうちは僕はわかっていませんでした。
でも、大きく文化の違う国で、世界中から来た人たちと過ごす事になった時、これができないとやっていけないわけです。
それを学んだ後、日本でも、たとえ同じ文化で過ごしたとしても、自分と相手は違う人間で、「相互理解」に努める事が大切だと気づき、
それから人付き合いが楽しくなり、そうやって自分が変わる事でそれまでの自分では考えられなかった数々の素敵な出逢いに恵まれました(^^)
「多様性」がますます重要視される現代。これができる人とできない人では、人生の豊かさが大きく異なってくると思います。
他にも、自分が持つ「自由と権利」について徹底的に学び、肯定される文化の中で、
「やっちゃいけない事以外、なにをやってもいいんだ。
とやかく言ってくる人が、自分の人生に責任を持ってくれる事はない。
1回しか無い人生、後悔だけはしないように、自分の好きに生きよう。」
と思えるようになり、結果としてとても能動的に行動するようになりました(^^)
異文化交流は、今後人類が平和を築いていく上で、本当に重要だと思います。
正直に言うと、僕は留学するまでは、「イスラム教」と聞くだけで怖いイメージを持ってました。
でもイギリスの最初のクラスで、僕に1番優しくしてくれた人は、サウジアラビアから来ていた熱心なイスラム教の方でした。
その経験を通して、結局は(傾向ぐらいはあるとは思いますが)その人がどうかの問題であって、
「イスラム教の人」、「キリスト教の人」、「中国人」、「韓国人」とかっていうカテゴリに人をムリヤリはめ込み、
その人の事を決めつけてかかる事がいかに恥ずかしい事かを知りました。
もし今、「中国人は~」とか、「韓国人は~」とか、一括りにして悪いイメージを持っている人がいたとしても、
その国の人の親友ができれば、考え方が大きく変わると思います(^^)
今、大人の都合で、政治的にいがみ合っている国々があります。日本とも。
これらの国同士が仲良くなるには、政治的な外交も大切かも知れませんが、市民同士による文化的な交流もとても大切だと思います。
どの国にも、自分と同じ、家族を愛してやまない同じ人間がいて、安心して暮らしていきたいだけなのです。
隣りの人と仲良くするのも、隣の家の人と仲良くするのも、隣の県の人と仲良くするのも、隣の国と仲良くするのも、本質的には変わらないはずなんです。
結局は人と人です。
そのためには、「分断」は百害あって一利なしで、これまでの分断はできるだけ自分たちの世代で終わらせて、
子どもたちに憎しみや差別、偏見といった負の連鎖、負の遺産を受け継ぐべきではないと思います。
長くなりましたが、そういう理由で、僕は日本の人たちが海外にどんどん行く事も、海外の人たちがどんどん日本に来る事も、基本的には賛成の人です。
今、新型コロナウィルスの、前代未聞の学校の休校延長に伴い、
いっその事海外の国々に合わせる意味も込めて「9月入学」に変えてはどうか?と考える人が増えています。
コロナ危機に伴って学生生活が失われるのはイヤだという話もありますし、
海外の学校は9月入学のところが多く、日本とはズレているため、
日本の人が海外留学するのにも、海外の人が日本に留学するのにも、それがネックになる事があります( 就職が実質1年遅れる事が多い為)。
僕の場合は開き直って、このタイミングで海外を数十ヵ国旅して周り、結局同い年の人よりも社会に出るのを2年遅らせましたが、それがイヤだという人も少なくないでしょう。
この事について、高校生も署名運動を展開し、
東京都の小池都知事や、大阪府の吉村府知事をはじめ、
各県の行政の首長も、以下の通り9月入学制前向きに考えている人も少なくありません。

<https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58621650Z20C20A4000000/>
もちろん、デメリットもあります。
制度の改正にはお金がかかりますし、企業側の受け入れ体制や、人材難(例年の新卒採用が半年ほど遅れるタイミングが生じる)の話なども上がっています。
また、桜は日本の人にとって特別な意味を持つ花で、それが咲き誇り、それほど暑くも寒くもない時期を晴れの日としたい、という感情は誰しもあるでしょう。
この大変な時期にそんな事をしている場合では無い、という声もあるでしょう。
しかし、こんな時期だからこそ、見直すきっかけになるのも確かです。
「デメリットもある」=「やるべきでない」では何も変わらないので、
メリットとデメリットの両方を勘案し、
専門家や関係者の意見も参考にした上で、
前向きな検討が行われる事を願っています(^^)
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