谷口たかひさです。
インド東部とバングラデシュを、最高時速185kmの大型サイクロンが襲い、少なくとも84人の死亡が確認されました。
いかにすさまじいものだったか、英ガーディアン紙が1分間の動画を挙げてくれてますので、よければご覧ください(動画はここをクリック⇒Super-cyclone Amphan batters India and Bangladesh)。
このスーパーサイクロンは、ベンガル湾(インド洋北東部、下地図参照)で発生したもののうち、過去最大規模とも報道されています。

さて、これはサイクロン…。
日本を襲い、去年長野県や千葉県に甚大な被害をもたらしたものは台風…。
他に、ハリケーン、またタイフーンやトルネード、竜巻なども耳にされた事があると思いますが、これらの違いを説明できる人にはあまり会った事がありません(僕はイギリスの大学でこの違いを教わりました)。
今回は2つの大きな違いについ説明したいと思います(^^)
場所の違い
まず、その発生場所によって名称が変わるわけです。
下の図を見て頂くとわかりやすいかと思います。

日本でハリケーンやサイクロンが発生しないのもうなずけますね(^^)
規模の違い
場所だけでなく、その規模も違います。
これは下の図がわかりやすいかと思います。

ハリケーン、サイクロン、タイフーンは、少なくとも最大風速が秒速32.7m(50メートル走だとゆうに2秒を切るスピード)に達しないとそう呼ばれないのに対し、
その約半分、秒速17.2mに達しただけでも台風と呼ばれます。
極端に言えば、台風は発生してもある程度の規模にまで成長しない限りは大ごとでないのに対して、
ハリケーン、サイクロン、タイフーンは発生した時点で、大ごとなわけです。
そんな発生するだけで大ごとハリケーンが、今年は24回も発生しうる、これは異常だ、と英ガーディアン紙をはじめ、世界中のメディアが報道しました。
ちなみにトルネードは、積乱雲の下で地上から雲へと細長く延びる高速な渦巻き状の上昇気流、突風の一種で、これらとは全く異なり、規模は小さく寿命は短いですが、猛烈な風を伴います。
ハリケーンなどの深刻化と気候変動
ハリケーンや台風などの深刻化と気候変動については、その関係性が指摘されながら、それを否定する声もありました。
しかし今月18日、NOAA(アメリカ海洋大気庁)は、過去40年の膨大なデータをもとにして、気候変動がハリケーンを強大化させていると発表しました。
同発表によると、海水温の上昇による熱帯低気圧が引き起こすハリケーンなどは、気候変動による海水温上昇で年々強大化を巻き起こしており、強大なハリケーンを発生させる確率を引き上げているようです。
ちなみに気温上昇という意味でも、今年は人類の観測史上最も暑い年の1つになるとイギリス気象庁は発表し、
5月上旬には北海道で30℃超えを記録し、
今月18日には、イスラエルで45℃を超え、1週間以内に49℃を超える事が予測されています。
今年の夏、日本の気温や豪雨、洪水、台風はどうなるのか…
備える必要があると同時に、来年以降の更なる強大化を防ぐために、まずはできる事からやっていきましょう。
イギリスのBBC(英国放送協会)が、個人の取り組みのうち、インパクトの大きいものベスト10を発表してくれました(^^)

意外というか、昔から言われている事というか、最もインパクトが大きいのは、車を使わない事のようです。
地域性もあるかとは思いますが、できる時は公共交通機関や自転車、徒歩で♪
ドイツに住みながら、海外/英語でないと得にくい情報を発信してますので、よければフォローしてください(インスタグラムではライブも頻繁にしてます)♪
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【引用元】
<https://www.bbc.com/japanese/52766425>
<https://www.theguardian.com/world/2020/may/21/hurricane-us-coronavirus-covid-19-floods>
<https://edition.cnn.com/2020/05/18/weather/climate-change-hurricane-tropical-cyclone/index.html>
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