谷口たかひさです。
日本のすべての都道府県で緊急事態宣言が解除される事が決定しましたね。
現在、気候変動やメディアリテラシーのお話会をオンラインで実施していますが、
6月からはまた、様子を見ながらにはなりますが、全国を周って直接お話をさせて頂く予定です(^^)
コロナがなければ今頃はアメリカ、カナダツアーを終え、コスタリカツアー中の予定でした。
11月に実施される大統領選へ向け、アメリカツアーは最優先したいのですが、当面は難しそうですので、とりあえず7月末までは日本を周りたいと思います。
まだ半分ぐらいの日程は空いてますので、是非全国及びください♪
主催ご希望の方は事務局の鈴木よしえさん(Facebook⇒鈴木よしえ)までご連絡ください(^^)
さて、日本では欧米諸国ほどの厳格な制限が課される事もないまま、緊急事態宣言が解除されるまでになりましたが、世界ではいぜん深刻な状況にある国も少なくありません。

ヨーロッパでは2ヵ月とたたないうちに30,000人前後が命を落とした国も少なくないですし、アメリカの死亡者数は100,000人に達しようとしています。
日本の人口密度と高齢率の中でなぜ比較的被害が少ないか?については、諸説出てきていますが、未だ科学的な裏付けを持つコレというものには出逢った事がありませんので、引き続きアンテナを張って、折を見てまた書きたいと思います。
さて、発生初期の段階で徹底的に拡大を防いだ台湾などの国を除いて、ほとんどの国は新型コロナに対してロックダウンなどの戦略で対応していますが、
スウェーデンは、特別ロックダウンなどを行わず、充実した医療体制で備え、人びとが感染して回復する事で免疫を付け、国として「集団免疫」をつける戦略を取る事で対応しようとしている事が度々報道されています。
集団免疫とは…
ある感染症に対して集団の大部分が免疫を持っている際に生じる間接的な保護効果であり、多数の人々が免疫を持っている集団では感染の連鎖が断ち切られる可能性が高く、病気の拡大は収まるか緩やかになる。
その集団の何%の人が免疫を持てば集団免疫を獲得したと言えるか、はその感染症によっても異なりますが、新型コロナウィルスの場合は70%以上だとも言われています(諸説あります)。
今回の新型コロナのような未知数な部分も多い事態には、すぐに最善の対応策などに人類が辿り着けるはずもない事は前提の上で、
スウェーデンのように別路線を取る国が存在する事で、その結果がどうなるか?は、「結果論」でどちらが正解だったかとかではなく、今後の人類にとってとても有益な情報になると思います。
※「結果論」は次に似て非なる事態が起きた際に判断をにぶらせる「先入観」となるので危険。「その時点までに得れた情報で、どういった判断を行ったか?」が重要。
しかしこの「集団免疫」、「一度新型コロナに感染し、回復した人は免疫を持っている」という事が前提となるわけですが、
5月24日に世界中のメディアが出した報道は、この事に疑問符を付けます。
『コロナ回復者にできる免疫は「6ヵ月しか続かない」事を研究が示唆』
という見出しで始まるこれらの記事は、
「新しい研究は、新型コロナから回復し免疫を付けた人も、6ヵ月後に再感染する事を示唆する」
と続きます。
この研究は、イギリスで100万個の抗体検査が供給される事を発表した後に発表されました。
アムステルダム大学の科学者は4種類のコロナウィルスを研究してきました。
27歳~66歳の被験者を対象に行われたこの研究では、感染から回復し免疫を持った後、6ヵ月が経過すると、抗体レベルの大幅な減少が見られたそうです。
この研究を前提に考えた場合、「集団免疫」が自然に獲得されるという事は考えにくい、とされています。
ロンドン大学衛生熱帯医学大学院で感染症モデリングの教鞭をとるジョン・エドマンズ教授も、他のコロナウィルスの研究も抗体がそれほど長くは続かない事を示唆している、と言います。
これらの研究結果は、現在の日本ほどの被害規模の国にとってはともかく、1ヵ月~2ヵ月で数万人規模の死亡者数が出ている欧米諸国にとっては死活問題となりえます。
こういった中で高まっているのはワクチンを待望する気運で、実際にワクチンに関する報道が世界中を賑わせています。
「完成!」となったらすぐにでも世界が飛びつくような状況が予想されますが、その有用性や副作用など、慎重に注視する事がますます重要になってくると思います。
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【引用元】
<https://edition.cnn.com/2020/05/21/health/sweden-herd-immunity-coronavirus-intl/index.html>
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