ついに「コロナに感染してる人がいない」国に‐ニュージーランド

 

谷口たかひさです。

 

6月8日(月)、ニュージーランドが国から「コロナ感染者がゼロ」になった事を発表しました。

新規感染者についても、もう17日間、1人も報告されていません。

 

 

死者に関しても、22人に抑えられています。

 

 

感染者ゼロに至るまでの経緯

ニュージーランドは3月25日、感染者数がまだ1ケタの段階でロックダウンを行い、最高レベルの警戒(レベル4)を出し、ほとんどの仕事を止め、学校を閉め、人びとに家にいるように伝えました。

4月には警戒レベルを3に下げ、いくつかの業種を再開しました。

5月に症例が下がり続け、警戒レベルを2にまで下げ、

今回、感染者がゼロになり、警戒レベルを1、制限をほぼ無しに。

 

言わずもがな海外との行き来には制限はかかるものの、すべての学校と仕事は再開され、結婚式、お葬式、公共交通機関の制限はなくなり、ソーシャルディスタンスも必須ではなくなります。

 

世界的にも成功例の1つとしてたたえられているこのニュージーランドのコロナ対策。

感染者ゼロに至った時、女性首相のジャシンダ・アーダーンは国民に向けて感謝の意を示しました。

 

 

国ごとに対応や影響が大きく異なる今回の新型コロナウィルスですが、

外出制限をほとんど行わず、集団免疫をつけようとしたスウェーデンは、

人口が日本の10分の1以下ですが、死者数は5,000人近くに上り、

いずれも200~300人ほどとなっている両隣のノルウェー、フィンランドと比べても格段に多くなっており、

また、集団免疫に必要な、抗体を持った人の集団における割合も、まだまだ全然足りない事が報道されています。

 

 

日本では、死者数は欧米や南米の国々に比べ低く抑えられているものの、感染者数は依然減ったり増えたりを繰り返しています。

 

今回の新型コロナウィルスでは、いわゆる自粛賛成派の人たちと、反対派の人たちの間に「分断」が起きているように見受けられます。

どちらの言っている事もある程度は大切だと思いますし、

そもそも0か100かの話ではなく、バランスが大切だと僕は思いますが、

国が制限をかけるかけないに関わらず、個人レベルで自粛したい人を自粛させない権利も、自粛したくない人に自粛させる権利も、誰にも無いのは確かです。

 

その中で、自粛したい人が多くなればいずれにせよ社会/経済崩壊はある程度起きますし、

未知のウィルスあり、世界で起きている惨事(SARSでは1,000名も死ななかったのに比べ、すでに400,000人を超える死者数)と、日本の国民性を考慮すれば、

国の制限に関わらず自粛する人が圧倒的多数派になる事は明らかなので、

いわゆる自粛賛成派の人たちと、反対派の人たち、双方が言うメリット・デメリット(医療崩壊/経済崩壊等)を考慮しても、

 

できるだけ早い段階で厳格な制限を行い、感染を大幅に減らし、そこから制限を緩和していく事が、

結局は自粛する人の数を減らし、ダラダラと中途半端な制限が行われる期間を短くし、

双方のいうデメリットも最も減らす形になり、全体として最も打撃が少なくて済んだのでは、と思います。

 

 

まぁ「結果論」は僕は使わないようにしていますし、

僕も3月下旬からは一緒に活動している科学者からのアドバイスも受け、自身の活動をオンライン化しましたが、それまでは全国を講演して周らせてもらっていたりしたので、

今回の出来事から学び、次に活かす他無いですが、

今回の記事で最も言いたかった事は…

 

 

今回の新型コロナウィルスによって、打撃を受けていない人はほぼいないのではないのでしょうか。

誰もが打撃を受けたこの新型コロナウィルス、これから学び、考え、行動するべき事があると思っています。

それは、気候変動です。

 

 

これはあまり日本では報道されませんでしたが、

僕が住んでいるドイツをはじめ、ヨーロッパでは、世界中がコロナで騒がれる前、

去年の7月に、学校が閉鎖されました。

 

理由はシンプルに、暑すぎて。

 

ドイツやフランス、オランダ、イギリスといったヨーロッパの国々は、元々とても寒く、夏でもあまり暑くならないため、

家にも電車にも基本的にクーラーが無いです。

 

しかし去年の7月、人類の観測史上最も暑い月と公式に記録されたこの月には、

ドイツでは気温42.6℃を記録し、フランスは46℃に上りました。

 

熱波で近年、ヨーロッパで70,000人を超える人が死に、去年の7月は通学が命の危険に関わる状態だったので、学校が閉鎖されたのです。

 

このまま気候変動に対策をとらない場合、50年以内に世界中の3分の1の人が住む場所は、サハラ砂漠の最も暑い場所と同じくらい暑くなり、人が住む事が難しくなる事が5月、世界中のメディアより報道されました。

 

新型コロナウィルスは収束し得りますが、

気候変動はそうなってしまっては後戻りできない可能性が高いと言われています。

行動の極端な制限はおろか、人類の存続すら危ぶまれる問題だと言われています。

 

新型コロナウィルス直前に戻る事ができて、もしも止める事ができたなら、止めないという人はほとんどいないのではないでしょうか。

気候変動は、今ならまだ食い止める事ができるのです。

 

 

そんな話をして、今月からまた日本中を周らせてもらっていますので、是非どこかでお逢いしましょう(^^)

お話会を主催してくださる方も大歓迎です♪

 

 

 

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【引用元】

<https://www.bbc.com/news/world-asia-52961539>

<https://www.worldometers.info/coronavirus/?fbclid=IwAR3aKtrEkg5X1VKwauZRN_tatOvmqi4hQf_lgsMk-32j-Y8EeboOrevtgMM>

 

 

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