谷口たかひさです。
下の写真を見てください。

子どもたちが水遊びをしている微笑ましい写真に見えますが、1つ笑えないのは、
これはベルホヤンスクという場所で、北極圏(シベリア)に位置する、最も地球上で寒い場所の1つです。
この場所で、気温38℃が観測された事が、世界中のメディアを賑わせています。
公式に承認された場合、これは観測史上最高気温となります。
この場所は2019年11月26日に気温マイナス54℃を記録しました。
つまり7ヵ月とたたない間に、92℃という気温の変動を見せているという事になります。
そして科学者たちを困惑させ、懸念させているのは、
シベリアが38℃に達するのは、早くても2100年だと予測されていた事です。
私たち人類の生存をおびやかす気候変動は、確実に、そして予測されていたよりもはるかに速い速度で進行しています。
先月5月には、このまま私たちが気候変動に関して行動を起こさない場合、
50年以内に、地球上で人が住んでいる場所の3分の1が、サハラ砂漠の最も暑い場所と同じ場所くらい暑くなり、人が住めなくなる、
つまり、数十億人が気候難民になる事が報道されました。
そういった子どもたちの世代にとって最悪の事態を避けるため、年に温室効果ガスの排出量を7.6%ずつ減らしていく、という指標が国連により定められ、
これは達成が困難な目標だとも言われていましたが、今年はこの2倍以上の削減が達成できています。
新型コロナウィルスですね。
下のグラフは、その前の年と比較して、二酸化炭素の排出量がどれほど増減したかを示すものです。

ここ100年ほどの間に、二酸化炭素の排出量が最も大きな削減を見せたのは第二次世界大戦の時でしたが、
今年はその時より更に2倍近い削減を見せました。
二酸化炭素の排出量が減っているのは良いことですが、気を付けるべきことがあります。
近年で最も大きな削減を見せたのは2008年、つまりリーマンショックによる世界大恐慌があった年ですが、
ここ100年ほどで最も大きな増加を見せたのは2009年、つまりその翌年です。
経済がへこんだ分を、環境のことを何も考えずに、取り戻そうとしたからですね。
同じ過ちをおかした場合、今年の後半や来年にかけて、ここ100年でぶっちぎりの環境破壊が起きる可能性があるという事です。
『今が地球の分かれ道』です。
過去の過ちから学んだヨーロッパの15ヵ国は、環境保護をむしろ原動力に経済を復興していく『グリーン回復』に署名しています。
対照的に中国は、経済の停滞で劇的な改善をみせた大気汚染レベルが、すでに新型コロナ発生前を上回りました。
私たちの日本は…。
どちらの道を切り拓くかは、私たち1人ひとりの意志と行動にかかっています。
選びましょう。
一緒に未来を創る政治家を、投票で、
安全で安心なものを提供する企業を、買いもので、
大切なことを報道するメディアを、視聴で。
『今が地球の分かれ道』です。
今これを読んでくれているあなたが、この地球の最後にして、最高の希望です。
私たちが、気候変動の影響を受ける最初の世代で、これを阻止することができる最後の世代です。
世界中を講演して周りながら、海外/英語でしか得にくい情報を日本語でかみくだいて発信してますので、よければインスタグラム等フォローしてください(インスタグラムでは色々な人とのライブ配信もよく行います)♪
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逢いましょう(^^♪

【引用元】
<https://weather.com/news/climate/news/2020-06-21-siberia-russia-100-degrees-heat-record-arctic>
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