谷口たかひさです。
本格的に日本ツアーが始まって、ブログの更新が3週間ほど滞ってしまいました。
1つの事に夢中になると他の事を忘れてしまうのは昔からのクセです。
というか単に忘れものが多いです。
現在ホテル暮らしで全国を転々としていますが、毎回1つは何かをホテルに忘れます(笑)
これからはもっと頻繁にブログを更新していきます(^^)
さて僕は10代の時、どうしてもイギリスの大学に留学したかったのですが家にそんなお金はなく、自分で起業をしてそのお金をつくりました。
その起業をした業界が実は、ファッション業界なんです。
今回はそのファッション業界の事について書きたいと思います。
10年ほど前に日本でも大流行し、今では当たり前のものになったファストファッション。
しかしそのファストファッションというものは、
発展途上国と呼ばれる国に住む人たちの劣悪な労働環境や対価の上に成り立っている、
という事は最近日本でも知っている人が増えたように思えます。
しかしこのファストファッションをはじめとするファッション業界が生み出しているまた別の問題、
環境への影響、についてはあまりまだ知られていないように思います。
人類がこれまで直面する問題の中で、最も深刻な問題の1つだといわれる気候危機。
この気候危機の原因の10%はファッションだと国連が発表しました。
この理由は大きく2つあります。
1つ目は、ファッション業界は「サプライチェーンが長い」という事。
サプライチェーンとは、製品に関する下に挙げたような一連の流れの事です。
- 原材料の調達
- 製造
- 在庫管理
- 配送
- 販売
- 消費
ファッションに関する製品は例えば、中国で作った現在料であるコットン(綿)を、バングラデシュで製造して、販売場所は日本やアメリカ、といった事も珍しくありません。
2つ目は、服の生産は私たちが考えている以上にエネルギーを大量に使う、という事。
エネルギーといえば、航空業界などがよく話に上がりますが、
実はファッション業界が消費するエネルギーは、航空業界と海運業界をあわせたよりも大きい、と言います。
また、気候危機問題だけにとどまらず、ファッション業界は他の貴重な資源を消費しています。
1本のデニムをつくるのに必要な水の量は、なんと10,000リットル(1キロのコットンを育てるために必要)。
今世界で水不足に苦しむ人が増えていますが、10,000リットルの水があれば、1人が10年間、水には困りません。
世界の真水消費量のうち、ファッション業界だけで実にその20%を占めています。
そしてそのほとんどが再使用可能な中、着なくなった服の85%がゴミとして埋め立て、または焼却され、更なるエネルギーを消費しています。
人の購買意欲をそそる企業の戦略にまんまと乗せられ、服のゴミはここ数十年の間に急激に増えました。
例えばアメリカの例をあげると、1980年には約230万トンだった服のゴミは、2014年に約1,500万トンと、6倍以上に膨れ上がっています。
またコットンは、他のどの作物よりも農薬に頼っており、1枚のTシャツをつくるのに100グラム以上の農薬を使用しています。
そしてナイロンやポリエステルなどの合成繊維をつくる時には「亜酸化窒素」という物質が出ますが、この「亜酸化窒素」はなんと、二酸化炭素の300倍、地球を暑くする効果が高いです。
これらの理由により、服は、他のリサイクル可能なものに比べて、温室効果ガス削減のポテンシャルが2番目に高い、私たちにとってはできる事しかない分野と言われています。
ではここからは、私たちにできる事について考えていきたいと思います。
私たちにできること
まず、「3R」についてあらためて。
これはゴミを減らすための行動の頭文字をとったもので、効果が高い順に下の通りです。
- Reduce(減らす)
- Reuse(そのまま再利用する)
- Recycle(資源として再利用する)
それでは、このそれぞれについて、できることのアイデアを見ていきましょう。
1.Reduce(減らす)
- ファッションブランドのメルマガ登録をしない
- 捨てる前に修理する
- 流行服の月単位レンタルサービスを利用してみる
- 新品を買う時はリサイクル品を買うか、長く着るものを
2.Reuse(そのまま再利用する)
- 中古品を買う
- 着なくなった洋服の交換会を友だちと開く
- 着なくなった洋服を寄付する
3.Recycle(資源として再利用する)
- 着なくなった服を枕カバーやタオルにする
他にも色々、服のゴミを減らす方法を楽しく考えてみてください(^^)
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【引用元】
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