谷口たかひさです。
先日のお話会の時、こういう質問を頂きました。

「どうしてお金持ちに有利なルールになっていくんですか?」
お金持ちに有利なルールというのは例えば…
税金のしくみ。
下のグラフは、少し古い情報ではありますが、「年収別の所得税負担率」です。

赤線が所得税の負担率ですが、
ある程度までは所得が上がっていくにつれ負担率が上がっていっていますが、
更に所得が上がって、べらぼうに稼いでいる人の負担率は下がっていっています。
1,500万円稼ぐ人の方が、100億円稼ぐ人よりも負担率が大きい状態になっていますね。
こういったべらぼうに稼いでいる人たちにも、きちんと税を課す税制にすれば、
3兆円が捻出できるという答弁も以前、安倍首相に対して行われています。
5兆円もあれば大学も含め教育の無償化ができるとも言われていますので、これはかなりの額ですね。
他に、大企業に対する法人税や、コロナ禍で行われた政策なども、とにかくお金持ちに有利と言われていますね。
これがなぜかというと、その理由の一つに、「投票率」があると僕は思っています。
下のグラフは、2016年のアメリカの年収(世帯所得)と投票率の関係です。

所得が高い人たちほど、投票に行っている事がわかりますね。
この理由としては、教育格差や、余裕の無さなどが挙げられます。
これは日本でも同じで、下のグラフの通り、
所得が低い人たちほど、政治に関心が無いという結果が出ています。

そして、年齢も高ければ高いほど投票に行っていますね。

僕は、政治は弱い立場の人たちを守るためにあると思っています。
ですが、「所得が低く、若い人たちを守ろう」という志がある政治家がいたとしても、
所得が高く、高齢の人たちが、そういう政治家を選ぶでしょうか?
実際に投票に行っているのは、所得が高く、高齢の人たちなのです。
そうなると、所得が低く、若い人たちを守ろうという志がある政治家が選ばれにくくなるばかりでなく、
「当選する為に、投票に行く所得が高く、高齢の人たちが有利な政策を打ち出していこう」
そう考える政治家が増えてもなんら不思議な事ではありません。
僕も金銭的には裕福ではない家庭で育ったので、毎日の生活に追われ、余裕が無い気持ちは痛いほどわかります。
それでも…
政治を、諦めないで欲しいのです。
よく、「投票に行こうにもまともな政治家がいません」という声をもらいます。
価値観や評価は人それぞれではありますが、そういう人に限って、政治家の人たちに会いに行ったりしていません。
実際に会いに行ってみる事をおススメします(割りと簡単に会ってくれる人が多いです)。
少なくとも僕は、本気のカッコいい政治家を何人も知っています。
もし本当に、「この人」と思う政治家がいなければ、自分がなればいいのです。
そう言うと、「私なんて…」という人がほとんどです。
そう思うのであれば、少なくとも自分よりはマシな人を選べばいいと思います。
完ペキな人なんていないので、揚げ足をとろうとすればキリがないですが、
自分がやる事を考えた時、それほど簡単な話ではない事に気づく人が多いです。
それに、上に書いた理由で、
自分が投票に行く事で、自分が属する「年代」や「所得」層の投票率を上げる、
その事だけでも、非常に意味がある事なのです。
どうか、政治を諦めないでください。
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【引用元】
<http://oneboxnews.com/articles/voting-and-income-2019-2>
<https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/07/post-12652_3.php>
<https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20190627-00131821/>
<https://toyokeizai.net/articles/-/201951?page=3>
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